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| 駆逐艦長波の航跡 |
長波は一九四二年六月三〇日大阪藤永田造船所で竣工同年八月北方キスカ島へ船団護衛九月南方、
トラック島へ向う第二水雷戦隊の一艦としてショートランド基地として、ガナルカナル島の陸軍部隊を
支援十数回にわたる輸送を遂行、同年十月南太平洋海戦、十一月にはルンガ沖夜戦にニ水戦旗艦として参加、
一九四三年再度北方艦隊に編入、アッツ島支援及びキスカ島の撤収作戦に従事す。この作戦で船体を損傷し
修理のため母港舞鶴に帰港修理後九月に南下ラバウルを基地として、ブゲンビル島沖海戦その他の各海戦に参加、
十一月十一日ラバウル港における対空戦斗で被弾し航行不能となり、巡洋艦夕張及び長良の両艦に
延々五千海里を曳航され、呉軍港に入港修理後、翌年七月連合艦隊とともにシンガポール港に入港、
十月ブルネイ港を経由レイテ島沖海戦に参加、十一月マニラとレイテ島間の物資輸送護衛作戦行動中
オルモック湾において米空母艦載桟三百五十余機と交戦、激烈な対空戦斗の末ついにオルモック湾に
戦没する。
戦没者 二四七柱
東経一二四度三一分
北緯十度五十分
時刻十二時四十五分
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