昭和十三年二月北支、天津に於いて独立混成第四旅団の新設に伴ない隷下部隊として編成され北支、山西省昔陽県に駐屯、周辺地域の治安警備に任じ大行山系の峻嶮の中で晋中作戦、百団大戦、大行作戦、中原会戦、等幾多の作戦に参加、昭和十八年六月改編第六十二師団の隷下に入り京漢作戦を経て昭和十九年八月沖縄本島に転進大陸で戦没した戦友を偲びゝ沖縄本島西原に駐屯し対敵防護に任じ昭和二十年四月米軍上陸進攻に対し各地で激戦を交じえるも物量を以って進攻する米軍に対し終に矢弾つき果て同年六月二十日島尻八重瀬岳を最後に斬込作戦を敢行、編成以来北支、沖縄と七年五ヶ月に亘る部隊の歴史を残して玉砕となりました。
戦後部隊編制以来在籍の生存戦友相集り戦友会を結成「昔陽会」と称し昭和三十四年以降毎年戦没戦友の慰霊祭を斉行し生存戦友が「昭和の杜」にその名を刻し日々戦友の霊安かれと見守り続けるものであります。