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祭文
緑に包まれた東山の山麓、ここ京都霊山護國神社の御社の大前に第五十五回・平成十七年度関西白鴎遺族会戦没者慰霊祭の執行に当たり、 参列者を代表して先の大東亜戦争に海軍飛行科予備士官として若き命を捧げられた御魂に謹んで申し上げます  昭和二十年八月、戦い我に利あらず敗戦焦土の混乱の中、第十三期復員同期生の呼応によって昭和二十一年十一月九日、 東京築地本願寺で第一回全国戦没者慰霊法要がGHQ憲兵監視の中、盛大に執行された この事がこう矢となり、 関西では昭和二十六年四月十五日、七回忌法要を京都東本願寺で、同年秋には大阪四天王寺で相営みました  爾来五十年余、四府県それぞれの地域に於いてご両親初めご遺族の利便を考えながら、心の交流、 懇親を果たし続けて参りました 戦後六十年、歳月の流れは弥速く、既に御両親のお姿はなく、 ご兄弟方も生存同期生と相似たお歳になられました 数年来、生存同期生の高齢化に伴う 今後の会のありように就いての討議をしておりますが、慰霊祭の引き継ぎ、運営が自然なかたちで 形成されますように務めてまいります 顧みれば、昭和十八年、戦局既に苛烈を極める中、学び舎より 祖国の危急存亡に馳せ参じ、海軍飛行専修予備学生・予備生徒として勇躍各地航空隊に入隊、 過酷な最前線をにらんでの激しく厳しい数多の訓練は、同期生総てに通じる堅い心のきずなが生まれました  青春の真っ只中、自ら生死を選ぶ術もなく、祖国防衛の使命を担って「後は頼む」との一言を遺して 南十字星瞬く南の果てに、紺碧の海、紺青の空に、卿達は賛歌されて、ここに六十年の歳月が流れました  先に逝かれた卿達の御霊によって今日まで生かされてまいりました命、我らの使命は卿達の思いを、 遺志を正しく後世に語り継ぐことであります 在天の諸霊、何卒、ご遺族の上に、次の世代に御霊の ご加護あらんことをお願い申し上げます 大空を仰げば、いつも卿達は我らと共に在り 今、 護国の宮居に服して語れば卿達の数々の声が聞こえてまいります 謹み謹みて慰霊追悼の誠を捧げます
平成十七年五月二十七日
関西白鴎遺族会
松葉 幸夫



船井郡瑞穂町質美遺族会
6月2日午前11時より、船井郡瑞穂町質美遺族会代表 大西 逸二 ご遺族の多数参列のもと、慰霊祭が斎行され、 船井郡瑞穂町出身英霊に会員は追悼の誠を捧げられた。


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