| 祭文 |
秋の彩り増す錦秋好季の本日、秋季例大祭を斎行するにあたり京都霊山護國神社奉賛会を代表して謹んで申し上げます
ここ霊山の社に祀られる神々は、幕末維新より大東亜戦争に至るまで国家存亡の危急に一身を捧られた、
その崇高なる遺徳を敬仰し追慕するものであります
昭和の大戦が終わり早くも六十二年が経過した今日にあって、現在の我国は国民の大半が戦後生まれとなり、
あの熾烈を極めた先の大戦も風化の一途を辿りつつある中で、一部の心無い人たちによって偏った歴史批判が繰り返され、
諸外国に配慮するあまり国民感情に応えていない政府の対応と社会の現状は黙視できるものではありません 今日の我国の平和は、
これ偏に護国の柱石となられた英霊の尊いお導きと戦中世代の国家復興への情熱と努力による賜物であります
私達は今後も英霊が生命をかけて護られた純粋にして愛国の至情が正しく理解されるよう務め、
次代の日本を背負う子孫の為にも歴史の真実を伝え、国家と民族の繁栄に、そして世界の恒久平和達成に微力を尽す所存であります
来年の平成二十年は当霊山護國神社の創立百四十年の記念すべく輝かしい節目を奉迎するにあたり、崇敬者一同心を一にし、
より一層奉賛の途を啓いてゆく所存であります 在天の英霊の安らかならんことを心からお祈りしますと共に私達の微衷を了とせられ
御加護を垂れ給わらんことを祈念して祭文といたします
平成十九年十月十四日 京都霊山護國神社奉賛会 会長 芦田 則男
| 祭文 |
本日、ここ 京都霊山護國神社の社頭において、秋季例大祭が執り行われるにあたり、京都府遺族会を代表して、謹んで哀悼の誠を捧げます
戦後のわが国は、幾多の苦難を乗り越え、今や、世界の先進国として目覚しい発展を続け、私たちは平和と繁栄の恩恵を心から享受しております これもひとえに、祖国を愛し、国や家族を守るため心ならずも散華された、ご英霊の尊い犠牲の上に築かれていることを、私たち日本国民は深く胸に刻み、決して忘れてはなりません
しかしここにきて、英霊顕彰の根幹であります総理の靖国神社参拝も遺族の熱い思いとは反対に、混沌としておりますが、この平和で豊かな日本の礎となられたご英霊に対し、国民の代表たる内閣総理大臣が感謝の誠を捧げるのは、当然のことであります 一部の人々が近隣諸国に気を使い、国立の追悼施設の新設など考えるのは、ご英霊の御霊を冒涜し、靖国神社や護匡神社を形骸化しようとするもので、断じて許すことはできません いくら近隣諸国の一部が、総理の靖国神社参拝に、いわれ無き反対をしようとも、戦没者遺族は、ご英霊を胸に、誇りを持って、決してひるむことなく、志を遂げてまいります
本日、京都霊山護國神社の秋季例大祭が執り行われ、ご英霊の御心もお安らぎになられることと存じます 私たち遺族にとりましても無上の慰めでございます ここに在天の御霊の安らかならんことを心からお祈りし、永久の平和を願いながら、ご参列の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして祭文といたします
平成十九年十月十四日
財団法人京都府遺族会 会長代行 松本 きみ
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