| 関西白鴎遺族会慰霊祭 |
日露海戦の勝利を記念し、明治38年に制定された海軍記念日にあたる5月27日、
関西白鴎遺族会 代表 松葉 幸男 主催による慰霊祭並びに碑前参拝が、本年も全国各地より戦友、
ご遺族ら、多数ご参列のもと、盛大に斎行された。今季、関西白鴎遺族会では、永代祭祀料を奉納され、
慰霊祭斎行にあたり、宮司より永代証書の授与、松葉 幸男 会長による、
旧海軍専修予備学生並びに旧海軍専修予備生徒出身英霊簿が参列者の見守る中、ご神前へと奉安された。
また、祭典では、戦友である柿木 弘 氏の作詞による「碧い海の波間からのつぶやき」が流され、
続いて「同期の桜」を一同斉唱し、厳粛なるうちに慰霊祭が終了した。
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永代証書授与 | 遺族代表 尾崎 宏 祭文奏上 |
| 祭文 |
樹々の緑も新しい風香る京都霊山護國神社の御前に、
平成十八年度第五十六回関西白鴎遺族会慰霊祭を執り行ないますに当たり御英霊に申し上げます
戦後六十数年御英霊を御守りして参られました生存者の皆様方も、
齢八十を過ぎ又私ども遺族も高齢化し御英霊をお祭り致すことも叶わぬ年齢となって参りました今般生存者、
遺族相計り御英霊の永代祭祀を霊山護國神社にお願い致すこととなり、
去る四月二十七日永代祭祀料を奉納させて頂きました、御報告申し上げますとともにどうぞ、
お聞きとどけ下さい 御英霊のことは寸時も忘れてはおりません よく戦って下さいました
この国の美しい山や河、愛する家族、国の行く末を憂い、身を挺し多くの御英霊は雲流るる果てに散華されました
今も若くて凛々しい顔が浮かんでまいります 私どもが今日ありますのは御英霊のお陰です
戦後焦土の中より「後を頼む」のお言葉を胸に今日迄参りました よくやったとお褒めください
又、至らぬ点がありましたらどうぞ叱咤激励して下さい
御英霊の言葉を子孫や孫に伝え心の拠り所として参られます御英霊よ国の安泰、
私ども家族の平穏をお守りください お名残惜しく存じますが、祭文奏上はこれが最後とさせて頂きます
長年御英霊をお祭り下さいました生存者の方々の御長寿と遺族皆々様の御清栄をお祈り申し上げ慰霊追悼の言葉とさせて頂きます
紀元二千六百六十六年
平成十八年五月二十七日 遺族代表 尾崎 宏
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