| 嵐歩兵第百二十聯隊慰霊顕彰会 |
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世話人 山田和彦氏 | 稲葉会長(左) |
| 祭文 |
維時平成十八年四月二日、例年の通り此処京都霊山護國神社におきまして、
嵐歩兵第百二十聯隊の慰霊顕彰の祭典を只今厳粛に挙行致しております さて敗戦後まさに六十、
まことに六十年を経て世の中はすっかり変貌しました 私共の戦友もずい分多くの人が物故されまして、
まことに心淋しく哀しい事となり、所謂、最後の一兵とも申す決断の秋を迎えました
それは只今大切に保管致して居ります慰霊顕彰基金を此の際いさぎよく京都霊山護國神社に献納させて頂き、
来年度からは慰霊の祭典を一切神社にお任せ致しまして、我々老兵一同は、夫々の健康に思いを致し、
自信のある者の自由参加といふ事にしまして、その上で成る可く多数有志の出席をお願い申し上げます
尚英霊の皆様のご遺族は日本遺族会の正会員でありまして、靖国神社はもとより、全国都道府県の各護國神社におきまして、
毎年春秋二回の祭典と八月十五日の終戦記念の式典が行われております
まことに有難いことであります それよりも私が一番心配致しますのは国内の状況であります
男女共同参画・ジェンダーフリー・少子化・核家族化・そして悪質犯罪の激増、
特に家庭内での殺人或は殺人未遂の犯罪増加及び青少年犯罪、そして更に道義・道徳・義理人情・礼儀作法、
モラルの低下及び義務教育の崩壊教師の質の低下等々でありますが、
此のような事は古き昔の日本では考えられなかった事でありましたが
皆様が平然とこの状況を傍観して居られます 英霊の皆様何卒このさ迷へる祖国日本に厚き特別の
御加護を垂れ賜わらん事を切にお願い申し上げますと共に、何卒心静かに安らけく御休み下さいますようお祈り申し上げまして、
いささかの祭文と致します
平成十八年四月二日
嵐歩兵第百二十聯隊慰霊顕彰会々長 稲葉 忠温
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