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昭和の杜友の会祭文
シベリアを領有し、北満州を侵し、更に朝鮮半島から日本へ南下せんとしたロシアに対して、日本は防衛の戦をいどみました 今から百年前の日露戦争でありました 大正四年生まれの私は小学生の頃、日露戦争で戦没した人の墓へ御参りしたものでありました 日本は世界の強大国米英等と戦を交えざるを得なくなったのは、六十三年前の昭和十六年十二月でありました その戦争で、私は二十三才から三十才になるまで、戦争に参加したのでありました そして互いに学び遊んだ多くの友を失ったのでありました 俺、貴様と言って共に戦に参加した友は、今何処へ行ってしまったのか、思っても涙を禁じ得ないのであります 本日、ここ京都霊山護國神社に於いて、鎮まります英霊に対し、慰霊の式典を行われるに当たり、心からの慰霊の誠を捧げるものであります

十六年十月十四日昭和の杜友の会・会長 林田 悠紀夫 代読 山下義男

奉賛会祭文
秋の彩り増す錦秋の好機 本日、秋季例大祭を斎行するに当り奉賛会を代表して謹んで申し上げます この霊山の社に祀られる神々は、幕末維新より大東亜戦争に至るまで国家存亡の危急に一身を捧られた、その崇高な遺徳を敬仰し追慕するものであります 昭和の大戦が終わり早や五十九年が経過し、また本年は日露戦争開戦百年という記念すべき年でもあります 現在の我国では戦後生れの国民が大半を占めるようになり、あの悲惨な大戦も風化の一途を辿りつつある中、一部の心無い人たちによる偏った歴史批判が繰り返され、諸外国に配慮するあまり国民感情に応えていない政府の対応と社会の現状は黙視できないものであります 我国の平和は、これひとえに護国の柱石となられた英霊のお導きと戦中世代の国家復興への情熱と努力によるものであります 今後も私達は、英霊が生命をかけて戦った純粋な愛国の至情が正しく理解されるよう務め、次代の日本を背負う子孫の為にも歴史の真実を伝え、国家と民族の繁栄に、世界の平和達成に微力を尽す所存でございます 在天の英霊、私達の微衷を了とせられ御加護を垂れ給わらんことを祈念して祭文といたします

平成十六年十月十四日 京都霊山護国神社奉賛会・会長 高 橋 卓 也

京都府遺族会祭文
本日、ここ京都霊山護國神社の社頭において秋季例大祭が執り行われるに当たり、京都府遺族会を代表して謹んで追悼の誠を捧げます 終戦から五十九年、当時の私たち遺族は一家の支柱を失い、物心両面にわたる苦難は言語に絶するものがありました その苦難の中から戦没者遺族をはじめ、国民のたゆみない努力により目覚しい経済発展を遂げ、国際社会においても重要な地位を築いてまいりました 現在、わが国は経済不況といわれておりますが、こんにちの平和と繁栄を享受できるのも祖国を思い家族を案じつつ、尊い命を国のために捧げられた、ご英霊の尊い犠牲の上にあり、生涯忘れることはできません 小泉首相は就任 以来靖国神社に四回参拝され、戦没者の霊に敬意と感謝と平和を誓われ、国民の多くはこれを支持いたしました この風潮こそ、私たちが日本の文化と伝統を受け継ぎ平和で輝かしい未来と元気ある国を築けるものと確信いたしております しかしながら 戦場に散華された戦没者の慰霊巡拝を拒否し、総理の靖国神社参拝にも反対を唱える一部の国があり、非常に残念に思いますが、この国内干渉に対しては断固拒否しなければなりません わが国内においても国立の追悼施設を新設する動きがありますが、これは英霊の御霊を冒涜し靖国神社や護國神社を形骸化させるものであり、断じて許すことはできません 京都府遺族会と致しましても、英霊の顕彰と今なお癒えることのない悲しみをもつ戦没者遺族の福祉の向上など課題は山積みしておりますが、英霊のご加護を念じながら、組織の総力を上げて懸命の努力をしてまいる所存であります 本日、京都霊山護国神社の秋季例大祭が 執り行われご英霊の御心もお安らぎになられることと存じますとともに、我が国の平和と繁栄をもたらすことになると確信いたしております
ここに在天の御霊の安らかならんことを心からお祈りし、ご参列の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして祭文といたします

平成十六年十月十四日 財団法人京都府遺族会・会長代行 松本 きみ


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