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第十三期 海軍飛行予備学生 入隊六十周年記念 全国大会
10月1日、戦況ますます厳しくなる昭和18年9月、海軍飛行予備学生第十三期に入隊された戦友 をはじめ、ご遺族、関係者、約300名のご参列のもと、全国大会が開催された。本殿祭に於いては 三重空二分隊 土屋 昌一 祭文を奏上、雲染む屍と大空に散華された同期生の遺徳を、参列者一同 「同期の桜」を斉唱し、偲ばれた。また本殿祭終了後は、昭和の杜内に建立されている白鴎顕彰碑前 にて献花式を行い、全国大会が盛大なるうちに閉会となった。今大会の成功は、関西白鴎遺族会 原・ 鈴木・加藤 氏の熱意の賜物であると付記致します。
祭文
第十三期海軍飛行予備学生の同期の桜の英霊千六百十六柱 と、戦後物故された霊とともにここ京都霊山護国神社の神殿 にお迎えして、全国より集まられた傘寿を過ぎた
同期の桜二百有余名と共に入隊六十周年目に当たるこの日に慰霊祭が 盛大かつ厳粛に執り行われることは誠に意義深きものであり ます。戦争は熾烈を極める昭和十八年五月、十三期飛行専修 予備学生の募集告示が布告されて、全国二百六十六余校の 大学、高専の卒業生、学業なかばであった熱誠あふれる学徒 の志願に馳せ参じたもの五万余名、そのうち五一九九名が同年九月十三日に土浦、三重両海軍航空隊 に入隊を命ぜられました。十三期は一途に国に殉ずることを願い、消耗戦の御楯となり、不惜身命、 一身を祖国の礎石とならんものとの覚悟で志願しました。短期の猛訓練に耐えて実施部隊に配属され ていきました。南太平洋、比島沖、台湾沖、最後の沖縄における苛烈な航空戦の主戦力となって奮戦 し、終戦までに同期の約三分の一に当たる千六百十六名が雲流るる果てに 散華しました。一機一艦の体当たり、敵艦を撃沈する特攻攻撃の決死行で あり、士官特攻戦死者七百四十八名中の六十%、四百四十八名が同期の桜 でありました。 十三期の英霊は悠久の大義に殉じて今は祖国日本の平和と繁栄をもたら した礎となりました。残りし同期は後々の世まで語り継ぐべきであると思 います。この様に全国から同期生が相集いて盛大に慰霊祭が行われること はおそらく最後になると思いますが、首都圏はじめ北海道、東北、東海、 関西、中四国、九州と全国各地にては慰霊祭が行われるものと思います。 十三期をこよなく愛し、十三期であることに誇りをもって戦後五十八年 を生き抜いて参りました。我々生存する同期も
諸霊のところにいつか参り ますが、生ある限り同期の御霊の慰霊をつくしたいと思います。 第十三期飛行専修予備学生は永遠に不滅であります。 同期の英霊、戦後の荒波を乗り越えながら物故され た諸霊のことは我々は決して忘れることはありません。
在天の同期の御霊よ、安らかにお眠り下さい。
「同期の桜」を斉唱
第十三期 飛行専修予備学生
三重空 二分隊
土 屋 昌 一 氏

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