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御 挨 拶

謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。
改革を旗印に小泉内閣は発足して以来、孤軍奮闘を強いられておりますが、抵抗勢力といわれる方々の国民感情を無視した言動には閉口するばかりであります。例えば、不良債権の処理は今や国際公約であります。金融の正常化が遅れれば遅れるほど、日本に対する国際的信用は失墜し、日本経済は沈滞化の一途を辿り、その及ぼす影響は国民生活に深刻な影を落とすことでしょう。何よりもスピードが求められている現代社会において、緩慢な対応では済まされません。金融の正常化こそ最優先の処理が必要ではないでしょうか。当社御祭神には、明治維新の動乱の世を駆けぬけた志士たちが奉祀されております。彼らは類稀なる決断力と行動力をもって、封建的な政治を、そして社会を変革し、新しい時代の扉を開けました。混迷する今こそ、幕末維新のような情熱が必要ではないでしょうか。この時代に逆行するような規制や構造は緩和ではなく、撤廃する勇気と決断が求められています。旧態にこだわっていては新しいものは何も創造されません。去年の年頭にも申し上げたと存じますが、構造改革その前に日本国民の意識改革が不可欠ではないでしょうか。
最近はテロ、拉致問題と、これまでの平和を揺るがす出来事が起きていることは残念でなりません。我々日本人は昭和の大戦に於いて多くの悲しみ、痛みを知り、苦境を乗越えて今日の平和を築いて参りました。拉致問題などは甚だ理不尽な話でありますが、しかし乍、争いを避け、離れ離れとなった家族の再会が果たせる方法を検討するのも、平和を持続するためには必要な努力であります。
問題の早期解決に向けて相手の言い分も斟酌しつつ、柔軟なる対応が求められることでしょう。最近、国際的な機関による調査では、我国の国際競争力は世界第二十六位と報じられました。これは国難の時代を知らない、平和の尊さを知らない、今を生きる若者たちの気の緩み、勉強不足が根底にあるように思えてなりません。次代を担う彼らに自国に誇りを持てるような正しい歴史教育を今こそ行うべきであります。
当社の御祭神は国難の時代に生き、その尊い身命を捧げられたのであります。その御加護を受け、私たち一人ひとりが日々努力を重ね、新しい日本の再建に向けて力を併せて行こうではありませんか。
今年一年、皆々様の幸多からんことを御祈念申し上げまして、御挨拶とさせて戴きます。

平成十五年癸未歳
 (皇紀二千六百六十三年)元旦

京都霊山護國神社 宮司 木村 幹彦

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