幕末維新の立役者となった坂本龍馬。龍馬は土佐、江戸、神戸、長崎、そして京都と、日本中を舞台に活躍した大人物です。なかでも土佐は生誕の地であり、その生涯の半分を過ごした地です。土佐がうんだ、近代日本史の中でひときわ異彩を放つ大人物だと思います。
その土佐(高知)がうんだもう一つの異彩を放つもの、それが「よさこい」です。龍馬が存命の頃から、土佐では好んでよさこい節が歌われていたようですが、それを近世の高知県の人々は「よさこい踊り」へと昇華させました。そして京都は、彼の生涯のなかでも非常に大きな出来事のひとつである薩長同盟を完成させた地であり、その生涯を終えた地でもあります。その京都で生まれた踊りが、「京炎 そでふれ!」です。
土佐で生まれ、京都から天に昇った龍馬。彼が生涯をかけて作ろうとした日本はどのような国だったのでしょうか。「不景気だ」「少子化だ」と暗い世相の現在であり、現代日本人は少なからず龍馬たち維新の原動力となった偉人たちに対し、申し訳なさを感じているかもしれません。しかしながら、現代は暗い話ばかりではありません。現在でも、日本の若者は非常に熱い!京都は学生の街であり、若者のエネルギーを一番身近に感じられる街です。そして龍馬がそうだったように、若者のエネルギーがその時代を動かし、歴史を変えた原動力となった事は、我々へとつながるこの国の歴史のなかに枚挙に暇がありません。
この先の日本。これもまた、きっと若者のエネルギーが作り、動かしていく事でしょう。それだけの力が若者にはある。今、日本の若者達は内に凄まじい力を秘めています。その力を、京都霊山護國神社の地に眠る龍馬に、そして天にある龍馬の魂に届けたい。「あなたが命をかけて作ったこの国の若者、日本の若者はこんなに元気だぞ!」ということを、いま龍馬に届けたい。
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新しい時代の幕開けを夢見ながらも慶応3年11月15日京都四条河原町 近江屋にて兇刃に斃れた幕末維新の英傑・坂本龍馬
京都霊山護國神社では、坂本龍馬の命日に「龍馬祭」を斎行し 坂本龍馬 中岡慎太郎 藤吉の三柱の御霊を お慰め申し上げて参りました
坂本龍馬のふるさと高知県ではよさこい鳴子踊りが盛んに行われております
彼の命日にふるさとを伝える よさこい鳴子踊りを境内にて奉納し 在天の坂本龍馬にご照覧いただこうとはじめられたのが「龍馬よさこい」でございます
京都霊山護國神社の境内は、龍馬よさこい発祥の地
「龍馬演舞場」と名付けられたこの場所で坂本龍馬を追慕する者たちが舞いを捧げます
11月15日斎行
「龍馬祭」近くの週末に開催